毎年のように定義や税率が変更され、その度に話題になりさらに工夫が重ねられているアルコール飲料の代表、ビール。主に原材料の違いから「ビール」「発泡酒」「その他(新ジャンル)」と分けられ、それに伴い税率もバラバラで価格も幅広いのですが、あの喉越しは他のお酒とは一線を画す人気者です。
嗜好と懐事情により各家庭のレギュラーメンバーは多種多様だと思いますが、異常とも思えるヴァリエーションを楽しめるのはここ数年のうちだけになるかもしれません。なぜなら、2026年10月1日には、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率が一本化されすべて同額(350ml缶1本あたり約54円)になることが決まっているからです。
税率が同じになれば、単純に原材料の内容と使用量による分類となり、原材料や製造方法により価格が決められるわけです。おおよそビールの価格は値下がりし、発泡酒・新ジャンルの価格は値上がりするであろうといわれています。消費者の好みが一層大事になってくるのです。その時にどれが生き残ることができるか、各社近い将来を見据えて大実験中ともいえるのではないでしょうか?今喜ばれている麦芽を使わず豆を発酵させた「その他の醸造酒(発泡性)」であるこのわが社の新ジャンルビールは、価格が上がっても人気のままだろうか?今も愛されているわが社のこの正真正銘の「ビール」は、発泡酒と変わらない値段になればますます愛されるのか?刻々と近づく2026年までにやっておきたいことは数限りなくあることでしょう。
特に次々発表されている発泡酒や新ジャンルに関しては、安い税率である今のうちにいろいろ試しておきたいものです。麦芽が好きと思い込んでいたけれども、この喉ごしが味わえるならむしろこっちの大豆のやつのほうが美味しい気がするとか、レモングラス入りがくせになるとか、愛飲する私たちも、来るべき2026年に向けて試飲を開始いたしましょう!