お酒を愉しむ!②日本酒 Japanese Sake


とても聞きなれた言葉「日本酒」ですが、酒税法の分類に「日本酒」という文字はありません。醸造酒類にある「清酒」がこれにあたります。(参照①お酒とは)
古代から酒を飲んでいたことは確かなようなのですが、「酒」という言葉「日本酒」という言葉がいつから使われていたのか、はっきりとはわかりません。
また現在の酒税法では、「清酒」とは「米、米こうじ及び水を主な原料として発酵させて、こしたもの」と書かれているだけなので、醪(もろみ)をこして造られた度数22度未満のアルコールはすべて清酒と分類され、イメージする透き通った酒だけではなく、にごり酒も清酒に含まれます。
このように用語としてはとても曖昧に扱われてきましたが、「日本のお米と水で作ったお酒」という共通した認識をもって愛されてきました。

ところが、世界中でいろいろな流通が盛んになるにつれ、日本のお酒 Japanese Sake は日本酒 Nihonshu という言葉とともにひとつのブランドのようにあつかわれ始め、米と水が原料でありさえすれば清酒になるのだから、これは立派な「日本酒」だというようなSAKEが次々見られるようになりました。
そこで、日本酒の価値を守るため酒税法を所管する国税庁が平成27年に国レベルのGI(地理的表示)として「日本酒」を指定しました。シャンパンとスパークリング・ワインの違いが代表的なGI表示の例です。
これにより、原料の米に日本産米を用い、日本国内で醸造した「清酒」で国税庁が審査、認可登録したものだけが「日本酒 Nihonshu Japanese Sake」という呼称を表示することができ、それ以外の「清酒」は「日本酒」と表示することができなくなりました。

「日本酒」は、日本の明確な四季と結びつき発展し、貴重な米から製造される特別な飲料として、冠婚葬祭や年中行事の際に飲まれる習慣があり、伝統的に国民生活・文化に深く根付いてきたものであるからして、日本が長年育んできた日本酒の価値を保全していく。と国税庁も位置付けているように、日本人にとっては大切なお酒です。国際戦略的な呼称もおなじみの名称も、変わらずにこれからも愛され続けるに違いありません。

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